人は死ぬと天国への長い道のりにつきます。それは雲をぬけて天にとどく長い長い階段です。さいわい天国への道には,途中に踊り場のような花園かあって、ちょっと一休みできます。そこには美しい花か咲き乱れ、冷たくきれいな泉もあります。
でも油断してはいけません。実はその花園は天国へ行けるかどうかが決まる関所なのです。花園から続く道は二つあり、これから上はそのうち一方を選んで昇っていかなくてはいけないのです。
一方は、天国に通じています。もう一方の階段は地獄への道なのです。そちらの階段を昇っていくと、階段が崩れて地獄へまっさかさまです。
道案内の標識などはありません。道を引き返すこともゆるされません。でも、花園には二人の道案内の天使が遊んでいて、この天使に道を聞けるのです。
しかし天使への質間は、1人にだけ、しかも1回だけと決まっています。そして、天使たちは,イエスかノーでしか答えてくれません。 しかも天使の一人は悪魔が変装しているのです。本当の天使は正直に答えてくれるからよいのですが,悪魔の答えはいつもウソなのです。たとえば,悪魔に「あなたは本当の天使ですか?」と聞くとイエスと答えるし,「1+1は2ですか?」と聞けばノーと答えるのです。ですから,もし間違えて悪魔に道を聞いてしまったら,階段が崩れて地獄にまっさかさまです。
さて、いったい何と聞いたら天国への道がわかるのでしょうか?
(D)